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1 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2009/04/15(水) 21:22:38 ID:a0kpVQKA
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2 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2009/10/14(水) 21:31:23 ID:DPSI22UY
test

3 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/03(土) 15:59:03 ID:1r8HsIo2
ここ、チラ裏として使っていいかな?

4 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/03(土) 17:59:44 ID:MozeTqxY
良いと思うよ

5 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/04(日) 15:29:48 ID:hUnVWnZQ
ここから黒歴史ノートはじまり

6 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/04(日) 23:01:31 ID:hUnVWnZQ
大いに恥をかくかもしれないけど、ともかく実践して練習してみる。
FFから設定を少し借りてちょびちょびと。
しι少女時代から。

7 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/04(日) 23:03:53 ID:hUnVWnZQ
1. はじまり (1926年3月)


 月が中天にかかり、時計台の針が真夜中を示してもなお、街は光と喧騒に溢れていた。
 まだ肌寒い三月の夜だったが、人波の絶えない大通りは熱気に満ちていた。もうすぐ街
の中心部から花火が上がり始める時間だった。一週間も続いた大祭の終りを見届けようと、
人々はそぞろ連れ立って表に出、空がよく見える広場や、坂の上の小高い通りへと歩いて
いった。若者は浮かれ騒ぎながら、子供たちは眠い目をこすりながら、期待に胸を膨らま
せて一発目の花火が上がるのを待った。それでも、料理屋や居酒屋に残って騒がしい酒宴
を続けたり、国旗やお祭り用の灯明、花環で飾られた賑やかな街を散策したりする人も多
かった。誰もが、長い祝祭が終わることに漠然とした寂寥感や名残惜しさを感じていた。通り
の人波はある程度減ったが、それでもまだ雑踏と言えるほどだった。
 至る所に露店が立ち並んでいた。ガス灯とランタンの明かりを受けて、珍しい舶来の品々
がきらめいていた。このガス灯とランタンは、茫漠とした光の環を放って幻想的な雰囲気を
作り出していた。通りに面したアパートの出窓には決まってゼラニウムの鉢植えがあり、
時折、道路に向かって花弁が散った。
 この謝肉祭は四年に一度開かれる大規模なもので、海外からも多くの見物人が訪れた。
人々は半年以上も前から心を砕いて準備をし、開催を強く待ち望んだ。それだけに祭りの
騒ぎも大変なものであったし、ましてや、そのクライマックスへの期待もは言うまでもない。
零時の鐘の音とともに数千発の花火が打ち上げられ、人々は朝まで飲み明かすのだ。
そして祭りが開かれると毎回、そのクライマックスの直前には、街に不思議な静けさが現れる。
宴会の大騒ぎも、がやがやとした話し声も、酔っぱらいの喚き声も、音楽や歌声も、すっと
背景の奥に引っ込んでしまうのである。どこか遠くから騒ぎの音は聞こえて来、なおも、街が
喧騒に溢れている感覚はあるのだが、通りを歩いていると、自分の周りだけがしっとりとした
静けさに包まれているのだった。
 そしてこの年の夜も例外ではなかった。
 
 空気は澄んでひんやりとしていた。時折、あちらこちらから聞こえるバイオリンの音も、
手回しオルガンの音も、酔っ払いの歌声も、夜空に吸い込まれていった。騒音はひっそりと
息を潜め、今や遠鳴りとなっていた……。
 
 時計台が零時を指すまであと数分だ。人々はそれぞれの思いを抱きながら夜空を見上げ始めるだろう。


8 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/04(日) 23:05:00 ID:hUnVWnZQ
メモ
次は
1.1.1. しι

9 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/04(日) 23:10:56 ID:hUnVWnZQ
一旦人目に触れるかもしれない場所に貼ると、客観的な目が帰ってきて
いかに自分の分がまずいかよくわかるな……、頑張ろう。

10 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/04(日) 23:30:03 ID:hDMphXdI
期待しておこう

11 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/07(水) 20:11:54 ID:+Kp8tess
メモメモ、アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
読む限り、「夢」は睡眠中の夢ではなく、憧れとしての夢と言う意味でとった方がいいか。
アンドロイド⇔人間性 (電気羊の夢=感情移入)の図式。
羊、夢とくるとどうしても睡眠中のイメージが先行するのがいかん。

12 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 17:35:12 ID:wrJ4m7xA
一旦貼ると怖いくらいに、自分のひどさが目に見える ;∀;
スティーブン・キングの言う「ドアを閉じて書いたあと、ドアを開く段階」

ミコネコの現れる時代を第二期、その前後を一期、二期として
まず一期から


13 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 17:37:50 ID:wrJ4m7xA
FFから基本設定いくつかを変えて。

1.2.1. 尻尾  (1926/3)

14 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 21:59:53 ID:wrJ4m7xA
「さすが尻尾坊ちゃんのご学友の皆様、見るからに個性的と申しましょうか、いや、見るから
にご優秀でいらっしゃいますね。」ふひひと笑いながら男は続けた。
「坊ちゃんの周りに居られる方々がこんなにご立派でいらっしゃるなら、陛下も私めも心配し
なくて済むというものですよ、なんといっても西の大陸の人間は宗教に凝りすぎるせいか、誰
も彼も気難しくって面倒な性格をしておりますからね、坊ちゃんのご学友の皆様がそうでなか
ったのはほんとに嬉しいことでございますよ、それにですね――」

 全員が押し黙っている中で、役人風の男が一人だけ、早口でしゃべりまくっていた。正装こ
そしてはいるが、着ている燕尾服はどぎつい色のパッチワークだった。緑色と水色と黄色、そ
れにピンク。まるで道化のような格好をしいている。ふざけたような仰々しい話し方も道化そ
のものだった。時々、当てこすりや冗談を話に挟んでは馬鹿笑いしている。燕尾服の型は高級
官僚が着るものと同じ型だ。ど派手なキルト地でなければ。

 ひんやりとした3月の夜風がそよぐホテルのバルコニーで、五人の会食は行われていた。大
きな食卓と六脚の椅子が運び出され、食卓の上には豪勢な料理が並んでいた。女給が一人、喫
茶室とバルコニーを隔てるガラス扉のところに控えていた。道化男以外は全員きちんと正装し
ており、三人の青年は黒い燕尾服に黒いネクタイ、黒いヴェールを被った女は黒いドレス姿だ
った。黒ずくめの会席の中で、道化男のカラフルな服装はことさら場違いだ。

「坊っちゃんが留学なさりたいなんて仰ったときはそりゃびっくり致しましたよ、だって我が
国には東にも西にも劣らない学院はそれこそ腐るほどありますしね、東の大陸では治金と機械
工学以外に能はありませんし、西には神学と錬金術以外ありません、その点、我らが学院はま
ともでございまして、きちんと教養というものを幅広くやりますからね、なんだってこの教養
が大事なんでございますよ、その上――」

 ちょうど、その夜は謝肉祭最後日の夜にあたっていた。会食の席からは時計塔広場がよく見
えた。広場には折りたたみ式の椅子やテーブル、パラソルが並び、料理屋の屋台や臨時のバー
カウンターが出ていた。大勢の客が賑やかに飲み騒ぎ、驚くほどの混雑している。広場に面し
たホテル、ちょうどこのバルコニーが出ているホテルが謝肉祭の期間だけ運営しているものだ
った。広場中央の舞台では小さなピアノと数人の弦楽器を伴奏に、女が感傷的な流行歌を歌っ
ていた。時たま歌に酔っぱらいの笑い声が混じった。

15 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 22:00:51 ID:wrJ4m7xA
「陛下は教育に最も力を入れていらっしゃいます、我が国は何の資源もない国でございますか
らね、中間貿易でたんまり儲けてはいますが、いざ戦争ということにでもなればそれこそ一溜
まりもないでしょう、だからこそ国内からだけでなく海外からも技術と知識の集積に努めてい
るわけでございまして、あの施設ひとつだけにでもいったい幾ら資金を投じていることでしょ
うかね、ほら、あの――」

 バルコニーのちょうど真正面、広場の向こう側に時計塔があった。そびえ立つこの機械仕掛
けの塔を見上げると、半月の浮かんだ夜空を背景に、11時を少し回った当たりを指していた。
 尻尾は道化男の話を聞き流しながら、引きつった苦笑いを浮かべ、ただコーヒーをかき混ぜ
ていた。こいつは一体、いつになったら例の件について切り出すつもりやら……。
 実際、今のところ、誰もがうんざりして道化男の話を聞き流していた。ある一つの確信を持
って、ある話が始まることだけをを待っていたのだが、一向にその気配がない。
 上座にいる尻尾の隣に座っている青年は黙々とカツレツを口に運んでいる。食事に手を付け
ているのは彼と道化男だけだった。尻尾の正面にいるヴェールの女は、さも退屈そうに細長い
葉巻を吸っていた。ヴェールの上から透けて見える顔を見る限り、美しいがきつい性格の、冷
たい女に見えた。さらにその女の隣のには大柄で筋肉質の男が座っていた。さきほどから身動
き一つしない。白い楕円にいくつか穴をあけただけの素っ気ない仮面を被っている。謝肉祭の
期間中、仮装するものも少ないないので、その仮面も特に目立つことはないが、何か妙なとこ
ろがあった。あまりに顔に馴染みすぎていたのであった。一方、尻尾の隣の道化男は、相変わ
らずに下品な笑い声を混ぜながら話し続けていた。時々、パンをちぎってしばらくはで弄び、
グレイビーソースの入った器に突っ込んだ。飛び跳ねた雫が燕尾服に、特にピンク色の部分に
目立つ茶色のシミを作った。この奇妙な食事会の中で、ひとつだけ空席があった。

「王立学院でございます、海外からの入学志願者も大変多うございまして、選抜を勝ち抜いて
入学できるのは五百人に一人程度、この事実に陛下の教育改革の正しさが証明されておりまし
ょう、ただいくら優秀といえど貧乏人の子供を特待扱いするのはいかがなものかと思いますが
ね、学院の沽券に関わりますでしょう、いや、王立学院の話を持ち出しましたけれど、私は決
して留学なさった尻尾坊っちゃんのことを悪く申し上げているわではございませんで、お父上
様の政策のご賢明さを強調したいわけでございましてね、それから――」

 倦怠感があたりに漂い始めた。意味のないおしゃべりに皆、飽き飽きしてきたのである。ヴ
ェールの女がウェイトレスを呼び、新しく紅茶を入れなおしてくださる、と頼むと カツレツの
青年は、僕にも、と言った。仮面の男と尻尾は断った。ウェイトレスは喫茶室に戻って行った。
バルコニーには道化男の話し声と青年がカツレツを食べる音と、広場から聞こえてくる喧騒だ
けが響いていた。時計塔を見上げるもう11時半を回っている。広場の人通りもまばらになって
きた。舞台上では楽器をしまい始めている。皆、零時の花火を見に、丘の上か郊外の方へ移動
し始めたのだった。尻尾は苛立ち始めた。もうそろそろかと思っていたが、みこじの奴、自分
しかできない事だからって調子に乗りやがったか……。


16 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 22:01:34 ID:wrJ4m7xA
「あ、ところでカロコグ図書館の件ですけどね……」

 全員が顔を上げた。尻尾はコーヒーをかき混ぜる手を止めた。ヴェールの女は葉巻を灰皿に
擦りつけてもみ消した。紅茶を運んできた女給に対し、カツレツの青年はにっこりと笑って、
ごめんね、今はいいからちょっと下がっててくれるかな、言ってと追い返した。仮面の男だけ
は身動き一つしない。

「問題なく取ってこれたんだな」尻尾が聞いた。
「はい、このとおり」とみこじはパッチワーク柄の燕尾服の下から鍵束を取り出した。ひとつ
の鉄の輪に大小様々な鍵が20個ほど連なっていた。
「カロコグの西塔で花火見物すると言っておきましたよ。本当に入用なのはこちらの鍵の方で
しょうがね」みこじは一番小さくて錆び付いた銀の鍵をより分けた。
「それが……」女が呟いた。
「そう、これこそがカロコグ最深部の鍵でしてね、王族か高官でしか持ち出せないんでござい
ますよ。私は宰相権限で持ち出しましたが、坊ちゃん自身が持ち出せないこともなかったので
す。しかし、私に持ってこさせて、しかもお父上には帰国したことを知られたくないと仰る。
要はカロコグ大図書館の禁書に興味がおありになるわけでございますね、みなさん。鍵を取っ
てきたのは私でございますから、仮に不測の事態が生じてもあなた方に嫌疑が及ぶことがない
わけです。どうせ偽造旅券で入国して金でございましょう、記録上、あなた方は今、“西の大
陸にいる”ことになっております」彼はにやにやしながら続けた。

「カロコグの最下層にあるのは禁書、特に最深部の禁書のほとんどは錬金術関連でございまし
てね、それも最も残酷な部類の研究ですよ。これは機密事項なんでございますが、あれ、皆様
ご存知でしたか」ふひひひと彼はわざとらしく声を上げて笑った。
「特に人体実験を必要とする研究。人工生命と人体改造でございましてね」なおみこじは笑い
続けた。
「この手の倫理に反する研究は厳しく禁止されておりましてね、申請なしに禁書を無断閲覧で
も長期の強制労働、持ち出しで極刑ですから、坊ちゃんが慎重になるのもわかりますよ。いや
ぁ、始めからおかしいなとは思っていたのでございますよ」


17 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 22:02:11 ID:wrJ4m7xA
「そこまでご存知なら、僕らの研究についても……」
カツレツの青年が口を挟んだ。獅子、余計なことは止めとけ、と尻尾が止めるのにも関わらず、
獅子は話し続けた。
「僕らの研究についてもある程度察しが付いていのでしょうね。考古錬金術研究室なんてもの
はただの建前で、実際は、一世紀程に禁止された技術を復興して、軍に転用するのが目的なん
です。そこでカロコグ内にある古書が入用になったわけです」獅子は始終穏やかに言った。
「それから一つ気になることがあるのだけど……」ヴェールの女が口を開いた。
「みこじさんはあくまでこの国の宰相でしょう? どうしてわざわざ仮想敵国の利益になるよ
うなことをするのかしら」
「それはですね、えっと……」打点さん、と獅子が紹介を入れた。
「打点さん、それは尻尾の坊ちゃんがいらっしゃるからですよ。いくらお父上嫌いの坊ちゃん
でも、いずれはお帰りになって王位をお継ぎになるんでございましょう、ですから、そのとき
にうちの軍部にも、ちょこっと技術を還元していただければいいのです。坊ちゃんご本人もそ
うするおつもりでしょうがね。そもそも坊ちゃんが西に留学なさったのだって、この手の研究
にご興味があったからでしょう。西の文献とカロコグの文献両方を見たかったわけなんでござ
いますね」尻尾は何食わぬ顔でカップを手に取り、コーヒーを口にした。
「それに、軍部が絡んでいるなら、当然後ろにあの元帥が絡んでいるんでしょう、あの人はど
うも苦手でございましてね」みこじは肩をすくめた。
「今渡さなくてもいずれ、夏神さんが裏か圧力を掛けるでしょうね。仰る通りだわ」
「そう、今夜持っていくのが一番手間がかからない。恐らく親父にも知られずに済むだろうな」
尻尾は親父、という言葉に殊更アクセントを付けた。
「なんだか売国の打ち合わせでもしているみたいだな、近うちに僕の国になるんだろうけど」
「そのときはよろしくお願いしますよ、坊ちゃん」みこじの言葉に一同が軽く笑った。
「まんざら冗談じゃないかもね。尻尾くんならお父さんにも毒を盛りかねない」と獅子。
また一同が笑った。
「ほんとに尻尾くんは計算高いね。夏神さんとはうまくやっているし、ほら、このVくんは夏神
さんの子飼いなんだけれど、尻尾くんとも随分仲がいいよ」仮面の男が頷いた。
「今から西と軍事協力だなんてね、将来東に攻め入るつもりなのかしら」と打点。
「東といえば王立学院に今年、東の総統の一人娘が入学してくるそうでしてね、この娘を暗殺
した方が早いじゃございませんか」

 突然、頭上からガコンと大きな音がした。時計塔の長針が一分進む音だった。一同が見上げ
ると時計塔は11時50分を指していた。広場の客はまばらになり、舞台上では楽器がすっかり片
付けられて、奏者たちは帰り支度をしていた。もうすぐ零時だった。人々は、花火見物のため、
とっくに街の丘の方へと移動を始めていたのだった。

18 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 22:02:44 ID:wrJ4m7xA
「おしゃべりが過ぎたようだ。急いでくれ」尻尾がそう言って立ち上がると一同も立ち上がっ
た。打点は黒い蛇革のハンドバックを取り上げて腕に掛け、尻尾は小さめのトランクを椅子の
下から持ち上げた。バルコニーから喫茶室に通りぬけざま、部屋の端に先程のウェイトレスを
見つけた獅子は愛想よく笑い、さっきはごめんね、と声をかけて行った。がらんとした大理石
張りの廊下に出ると、五人はこつこつと靴音を響かせながら、階段に向かって歩いていった。
五人の他に客はなかった。このフロアごと、みこじが偽名で貸し切っていた。

「この時間帯、カロコグ周辺には人っ子ひとりおりません。図書館の職員は休暇を取っており
ます。それに警備の者も今夜だけは早引け、文字通り、もぬけの殻でございますよ」
階段を降りながらみこじが説明した。
「そりゃあ、四年に一度の大祭、その最終日でございますからね、休みにしなけりゃ暴動が起
きますよ。それからあの辺りは花火が見える丘とは、街の正反対の方角に位置しておりますか
ら、我々を目撃するような人間もおりますまい」

 ホテルの正面に黒塗りの箱馬車が乗り付けていた。時計塔広場の客は二,三人を残していなく
なっていた。舞台の上は綺麗に片付いている。みこじがフロントから黒いコートと山高帽を取
って来て着、御者に金を与えて返したあと、御者台に登った。
「おい、御者を帰しちまってどうする気だ?」と尻尾がからかうように言った。
「いざ裁判となったら、証人は一人でも少ないほうがよろしいでしょう、坊ちゃん? 私、こう
見えても荷馬車なら御したことがありましてね、箱馬車は初めてなんですが」
そういって自分の冗談に腹を抱えてた笑った。

 

19 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 22:03:15 ID:wrJ4m7xA
 突然、箱馬車の天窓を開けて、御者台上からみこじが声をかけた。
「さあ皆さん、時間はもうありませんからね、超特急で向かいますよ。地獄の一丁目までご案
内!」そう言い終わるやいなや、馬に力いっぱい鞭をくれると、馬車は衝撃と共に急発進した。
Vは天井でひどく頭を打ってうめいた。
「あいつ、事が終わったら一度痛い目に遭わせてやろうか」V以外の三人は軽く笑った。
「ともかく、夜明けまでに帰ってこれることを祈ろうか。向かうはカロコグの大図書館、その
最深部だ。何があるか分からないし、下手すりゃ、みこじも含めて僕たち全員縛り首だぜ」
尻尾は膝の上のトランクを見つめながら言った。
「まったく十句ちゃんもずるいよね。図書館破りの道具を揃えて、古書の替え玉まで用意して
くれたものあの子だけれど、肝心な時に来ないなんてね」獅子が言った。

 馬は目茶苦茶に鞭打たれ、馬車は恐ろしいまでに加速した。図書館は祭りが賑やかに進行す
る丘とは全く反対の方角の低地にあった。図書館以外は墓地と教会と納骨堂ばかりの場所であ
る。サスペンションが悲鳴をあげるほど疾走する馬車は、真っ暗な通り入り闇の中に消えて見
えなくなった。


20 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 22:04:46 ID:wrJ4m7xA
文章エディタから直接コピペすると端がガタガタになっちゃった ;∀;
いくらネタでも、ここまでコテキャラの性格を崩していいものか…

21 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/07/11(日) 22:07:14 ID:wrJ4m7xA
>>18>>19の間に

 まず尻尾が乗り込み、打点の手を引いた。次に獅子が乗り、最後にVが窮屈そうに身を縮めて
乗り込み、扉を閉めた。
あら、この馬車四人乗りじゃないの。十句ちゃんが来ていたらどうする気だったんでしょうね、
みこじさんは。少しおふざけがすぎるわ」打点が言った。
「俺も奴は気に食わんな」Vが言った。「信用できるのか?」
「まあ許してやってくれよ。性格はああだが頭だけはいいんだ。僕が言ったとおり、鍵束ひと
つからあそこまで見抜いただろう。」
獅子だけは何も言わずに、にこにこ笑っている。
「あなた、今度はあのウェイトレスの子に手を出すつもりじゃないでしょうね?」
「そんなことはないよ」獅子はそう言いつつもにやにや笑った。「いつもの悪い癖ね」

22 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/08/05(木) 17:52:16 ID:SSKoaGQc
やっと余暇時間が確保できるようになったのでメモ帳再開。

23 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/08/05(木) 18:51:56 ID:SSKoaGQc
FFより世界を借りて、書き散らす練習。

○時系列

【ストーリー順】
 第一期:ミコネコ以前、エピローグ
 第二期:ミコネコ全盛、戦争
 第三期:三大陸横断鉄道完成後、後日譚

【プロット順】
 [第二期]→[第三期]→[第一期]


○地理、地誌
東西と中央の大陸。
南は縁海、即ち三つの大陸が海を囲み、南の端で外洋と通じる。
北は氷の海。

西は宗教,錬金術(化学)と神秘主義
東は鉄鋼,機械と軍国主義
中央は経済,貿易とアカデミズム

西:夏神(元帥)、デチ(女教皇)
中央:---
東:閣下(総統)

24 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/08/05(木) 18:54:28 ID:SSKoaGQc
二期で大量の伏線と謎をばら蒔きつつ一応は終わる。
三期で後日譚を語り、同時に過去への伏線を張って回る。
最後に一期(過去)で全て回収、本当の意味で終わり。
二期を除けば、映画スターウォーズが4部から始まったのと同じ方式。

まず断片を書き散らす。
次に完全なプロットを作らずに書き、改稿時に話の骨格ごと改稿して
最終的なプロットを作り、改めて始めから書きなおして完成。
(スティーブンキング+安部公房+村上春樹)/3方式。
エターナル方式と名付けよう。

25 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/08/11(水) 13:54:29 ID:2KqAzudU
 
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               扉

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 これから始まる物語は、何本ものストーリーラインの集合体として成り立っている。例えるならば、
十数本の糸を不器用に撚りあわせた紐である。一本一本のラインは、それぞれ中心的な登場人物
一人にあたる。全てのラインは、ある一端から始まり、途中で縺れ、絡まり、時にはバラバラに
離れて、もう一方の一端で終わる。すべての糸を同時に俯瞰することはできない。紐でも同じことだ。
だが、それぞれのストーリラインが順序良く表面に現れるわけでもない。これが不器用に撚られたと
例える所以である。ある数本しか表に見えていなくとも、それぞれの糸は常に存在し続けている。
ある一人がある場所で何かをしているとき、他の十数人は遥か遠くで、あるいは意外に近い場所で
別の何かをしている。表に現れた一人の裏で、世界は常に動き続けているのである。
押し固めた屑鉄のスクラップの表面に見えるさび釘は、実は巨大な機構に嵌る歯車の一つである。

 すべてのラインが一本に重なり合うポイントはそう多くない。始まりと端と、2、3のミドルポイント、
それに終わりの端である。その貴重なポイントのうちの一つ、すべてが始まる端は、とある大きな
祭り、その最終日の夜である。さらに言うならば、祭りのクライマックスとして盛大な花火が上がる
午前零時、その前後の時間帯である。だが、ラインが一本に重なるとはいえ、この夜はそれぞれの
人物は互いの存在には気づいてはいない。無論、何かが始まるといった予感めいたものを、誰も
持っていない。ただ空間的に非常に近い場所に集まっているだけである。しかし確実に、すべては
この夜から始まる。この一夜には偶然も必然も、悲劇も喜劇も混在する。
無論、(お約束の)良からぬ企みもある。

 退屈な前置きはこのくらいにする。

 昔話や童話を語り始める時には付きもののフレーズが幾つかある。昔々やある所、
おじいさんとおばあさん、貧乏な家の娘、もしくは王様とその王子様。そしてはじまりはじまり。
「昔々」や「ある所」では少し抽象的すぎるから、ここではもう少し具体的に始める。
(往々にして物語序盤で忘れ去られる)おじいさんとおばあさんは抜きで。

 あとに広がるのは夢見るファンタジアだ。


 それでは――

 時はこの世界の暦で1926年3月、
 場所は世界の中心たるオルーウォの国の首都。

 はじまりはじまり。





26 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/08/11(水) 22:11:29 ID:+7m2oYUs


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   1. この祝祭のこの夜に

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 月が中天にかかり、時計台の針が真夜中を示してもなお、街は光と喧騒に溢れていた。

 その夜は謝肉祭の最終の夜だった。謝肉祭はこの世界を統べる宗教において最も大きな祝祭で
あり、それは四年に一度、閏年の三月に行われた。二月の二十九日の翌日の、つまり三月一日の
夜明けに始まり、三月八日の午前零時に終わる。大国オルーウォの首都でもあり、宗教始まりの
地でもあるこの街において、世界で最も規模の大きい祭りとなる。創世の頃からあると言われる黒く
巨大な門のある広場で、三月の初めの夜明けが訪れた瞬間から催される祝典には、遠くから、
各国の統治者も女教皇も――教会の総本山は西の大陸にあった――参列しに来た。祭りの
終わりには、同じく黒門広場で祝典がある。零時の鐘と共に海上から、ありったけの花火が打ち
上げられる。空は極彩色の火花の中に消え入りそうになる。

 そしてこの年の祭りは例年以上の規模となった。

 オルーウォ首都たるこの大都市、城郭内に三百万の人口を抱える街は普段とは様変わりして
いた。どこへ行っても溢れる人の山。世界中から人が集まったと言っても過言ではなかった。少し
通りを歩けば、東西の大陸からの旅行者だけでなく、遥か遠くからの旅行者も見て取れた。
丸っこいふわふわの毛皮の帽子を被っているのは北のベリア地方の民、薄着で寒さに打ち震え
ている褐色の人々は南海諸島の民族だった。エキゾチックな眺め。

 この祝祭の中で、最も幸せな思い出を作るのはいつも子供たちである。ネイツェ村の子供たちに
とっても子供時代において最良の思い出となった。彼らは村に赴任したばかりの若い神父と村長に
連れられて、十数キロ街から離れた寒村からおんぼろの荷馬車に揺られてやって来たのであった。
(5,6人いる子供たちの中には、のちの物語に現れる人物の保護者や兄弟になるものも何人か居た。
しかし彼らが再び表舞台に帰ってくるのはずっと先のことになる) 彼らからすると謝肉祭は幻想の
世界だった。

 彼らは祭りの最終日、夕方に街に到着した。村からいくつもの森を抜け、平原を超えて行くと
次第に周囲は広大な麦畑になる。青々とした小麦の中をさらに延々と南下すると突然、視界の中に
巨大な城壁が現れるのであった。三つの丘と一つの港、それと広大な市街を途方も無く長い城壁で
囲み、河の流れを人工的に変えて引き込んだ街、それがこの首都だった。遥かに彼方、空に突き
立つのは、元々城砦であったカロコグ大図書館の尖塔だった。夜と昼の境目の時間、空の一方を
オレンジ色が染め、もう一方を濃紺と月と星が染める頃、一行は外郭の門をくぐった。

 祭りはまさに驚異であった。昨夜興奮で眠れず、道中寝こんでしまった子供たちを若い神父が
起こした。子供たちは眠い目をこすりながら神父に悪口を浴びせたが、街の風景を目にした途端に
目を輝かせ、口をあんぐりと開けて驚異の世界に見入った。そこは子供にとっては幻想の異世界だった。
夕闇が街を包む宵の口、大勢の人が行き交う通りには、ぎっしりと露店が並んでいた。艶やかな
飴細工、焼き菓子売り、くじ引きに射的屋。縁日のような店ばかりではなかった。衣服、絨毯、花環、
クリスタルガラス、指物、小動物、紙魚に食われた古書、刀剣から鍋に至るまであらゆるものが
売られていた。また店主たちも多くは外国人で、服装も多種多様、異国情緒に溢れていた。
その他にも怪しげな占い師、見世物、興行師、大道芸など。

 くらやみと明かりが幻想的な雰囲気を一層強めていた。日はすっかり沈みきり、本来なら街は
真っ暗闇にすっぽり覆われるはずだった。露店のあちこちに吊るされたランプが茫漠とした光の輪を
放ち、臨時に増設されたガス灯からはゆらめく明かりが投げかけられる。大通りの両側の、背の
高いレンガの建物の窓々からも光が降り注いでいた。大通りは昼のようだった。仮に街が深海の
底のような暗闇の中にあったとしても、街の明るさはなお保たれただろう。闇の天蓋、水底の明かり。

27 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/08/11(水) 22:12:56 ID:+7m2oYUs
 荷馬車に乗って街に入っていくわけには行かない。誰かが見張るため残ることとなる。
――祭りなぞ腐るほど見てきておるよ、と村長は言った。若い神父が子供たちを引率することに
なった。一番年上の、12歳の少女が二人の子供の手を引き、神父が残りの子供たちをしっかりと
見張る。この年嵩の少女は他の子供たちから姉さんと呼ばれ、親しまれていた。(後に妹のたにが
生まれ、本当の姉になる) ふつう、祭りに興奮する小さな子供たちの面倒を見るのは並大抵のこと
ではないが、今回に限ってはそうではなかった。子供たちは、はしゃぎまわりもしなかった。
見ることに精一杯だったのだ。引率者が少しでも手を引くのを止め、立ち止まると、子供たちは
ぽかんと口を開けて店の一つに見入る。そこで引率者たちも思わず見入る。

 例えば東のクイーマから来た機械の置物の店。中心に太陽を据えた天球儀は、ゼンマイの力で
くるくると回る。金メッキの惑星が回る。その外側を銀メッキの星座が回る。星々の動きに連動した
暦がパラパラとめくれて進んでいく。飾り文字の日付表示。年取った髭の老店主――見るからに
細工師然とした好好爺――はパイプをくゆらせて、目を丸くした子供たちを見て微笑む。値段は
驚くほど高い。神父は自分に年収よりもこの小さな機械の価値の方が高いことに肩を落とした。

 あるいは西のクレサイアから来た錬金術の店。小瓶に入った怪しげな薬、グロテスクなまじないの
道具、華麗な人工宝石。魔道士に扮した店主は子供立ちに花火を勧める。手投げ閃光弾、煙玉、
爆竹、小型の打ち上げ花火。楽しげな実演も見せてくれる。ぐつぐつと銀色の液体が煮え立つ鍋に、
仰々しい身振りを交えながら赤い粉を入れる。しばらくすると液体が蒸発して鍋底には金色に光る
粉が残る。息を飲む子供たちを前に店主は口上を述べる。これこそは古の時代より伝わりし秘法に
よりて作られし、かの有名なる賢者の石の粉末なりて……云々。

 見るものには事欠かない。何か買えればもっと楽しいだろう。だが彼らは貧乏な農民の子供と
貧乏な僻地の神父である。精々りんご飴一本と、安っぽい土産をひとつ買う程度の持ち合わせ
しかなかった。りんご飴は貧乏人のためにあるような菓子だった。比較的安く、長持ちする上に、
飴を舐めきった後には果実がある。端から見れば随分と滑稽な光景だっただろう。彼らは子供も
神父もめいめいにりんご飴を買って舐めながら、路傍に突立って露店を眺めていたのだった。

 姉さんと慕われる少女だけは少しながら小金を持っていた。ここ4年間、小遣いをコツコツと貯めて
きたのである。大好きな絵を描くのにも絵の具や鉛筆は買わず、一番安い木炭を使った。紙も最も
粗悪な低級紙で、何かの折に街に来たときには印刷工場でくず紙をもらった。稀に、印刷に失敗した
紙のうち、片面が丸々白紙のものがあったのだ。こうし健気に貯金を始める発端は四年前の謝肉祭
にあった。

 一行のうちで姉だけは以前に一度祭りに来た経験がある。それは今年と同じく、祭り最終日に
村長と前任の老神父に連れられて、年上の子供たちと荷馬車でやって来たのであった。当時、
七つか八つほどの年齢だった。その時に、帽子屋の前を通りかかることがあった。大通りの四つ
角にあるとても古い帽子屋だった。店の外にワゴンを出して、売れ残ったもの、流行遅れのもの、
古びてよれよれになってしまったものなど普段店に出せない帽子を捨て値売っていた。その中に
あのベリア地方独特の帽子があった。真っ黒いうさぎ皮の、円柱形の帽子。裏地は少々虫に
食われていたが、もとは高級品らしく、手入れさえすれば長く使えそうなほどであった。

28 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/08/11(水) 22:13:26 ID:+7m2oYUs
 少女は当時ベリア帽に憧れていたのだった。ベリア地方は絵の具も凍るほどに寒冷だが、なぜか
過去、偉大な画家を何人も輩出していた。帽子は彼らのトレードマークであり、絵が好きな彼女に
とっての憧れでもあった。しかし子供の小遣いで到底手が出るような品物ではなかった。

 当時随分泣いたのを覚えている。まだ小さな子供だったのだ。年上の子供たちを、老神父を
困らせた。だが結局は神父に諭されて4年後の次の機会を待つことにしたのである。
――いいかね、このロクでもない帽子は売り物にならないから、4年位一度しか日の目を見ない。
今夜はお祭りの最終日じゃから、今夜売れなければ、きっとまた4年後に買えるじゃろ。一体他に
誰がこの帽子を買うと思う? こんな虫食い帽子より面白いものがいくらでもあるのに――
そこで彼女は念のため、他の人の目に付かないようにその帽子をワゴンの底に突っ込んでから
4年間貯金することにしたのである。

 ゴウン、ゴウンと地響きのような音が空気を震わせた。時計塔の鐘の音だった。6回。午後六時。
青銅の大鐘の轟。神父と子供の一行はまだ街の外郭の近くにいた。これから神父と少女は
子供たちの手を引いて、露店を見物するのもそこそこに、黒い門のある丘の方へ歩き始める。
零時からの花火を見ないわけにはいかない。数時間も早く到着し場所取りをすれば、もしかしたら
終りの式典で教皇を見ることができるかもしれない。生き神のように美しく、類まれな演説の天才と
の噂のあの女教皇を。式典の準備はすでに始まり、広場には簡易ベンチが並び始めているだろう。
花火までに子供たちは座って仮眠を取れる。なんせ花火も式典も深夜なのだ。休憩が要る。

 少女は途中であの帽子屋を見つける。そしてあのベリア帽をワゴンの底に見つける。まるで昨日
底に突っ込んだみたいに、それはそこにある。虫食は少々増えているが、その帽子は以後、彼女の
トレードマークになる。偉大な北方の画家同様に。神父は式典で女教皇を見る。神父は数十年後に、
もう一度女教皇を見かける。それは神父に一つの疑念を抱かせることになる。

 あらゆるラインは重なり始める。零時が近づくにつれて。まるで一本の紐みたいに。

 ある少女が真っ暗な裏通りを走っている。あるいはあるホテルのバルコニーで良からぬ企みが
進んでいる。兵舎では祝宴の馬鹿騒ぎがあり、裏切りも起きる。国王同士の裏会談もある。
お忍びのお姫様が祭りの雑踏に交じる。そこには語られないことも、語れないこともある。
この日この夜にすべては始まる。

 花火が上がる数分前から、街はひっそりと息を潜める。あちらこちらから聞こえる騒音は
すっと背景の奥に引いて、遥か彼方から響く遠鳴りのようになる。微かな物音も全て闇夜の
中に吸い込まれてゆく。そして人々はそれぞれの思いを抱きながら夜空を見上げ始める。

29 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/08/14(土) 15:38:00 ID:c3aTzfAk
ろくごうさんはシンプルな方がいいな

       /l、     
      (゚、 。`フ   
      |  "ヽ  
     しし,,_,)〜 
              

30 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/08/20(金) 17:30:27 ID:B5o2OjP+
実家周辺に警察が完全封鎖網を敷いてすごいことになってる。
浅間山荘事件みたいだ。
あれは多分、盾を持ってるから県警の機動遊撃隊。

アコーディオン式の鉄柵やら防御柵(無理に通る車をパンクさせる奴)、
果ては装甲バスが壁を作ってる。

日教組の大きな集会があるから全国から来る右翼団体の
迷惑行為を事前に防止する目的でやっているのだろうけど、
ここまで物々しい封鎖をするとはちょっと……。

買い物帰りのおばちゃんが職務質問を受けて身分証の提示を求められ、
家に帰るOLのお姉さんも自転車止められて質問されてた。

機動隊員がイケメンぞろいなのは気のせいだろうか。

ちょうどポストに出したい葉書(懸賞)があるからこれを口実に
封鎖網内に潜入を試みようかな。





31 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2010/11/06(土) 13:45:34 ID:yJa0XDm6
 

32 :( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2012/12/10(月) 19:40:11 ID:cgMJ4jH+
 

33 :XRumerTest:2017/02/07(火) 21:06:15 ID:3IX60KBE
Hello. And Bye.

34 :XRumerTest:2017/02/07(火) 21:09:06 ID:r6XgSh7w
Hello. And Bye.

35 :wg6Eyo1fiEsg:2017/02/23(木) 01:21:21 ID:HeRP6RXA
With all the ethnic groups in NJ, why does Menendez have a senatorial web site in both English and Spanish? Either English only or a site that accomodates all other ethnic groups you &#t0;22represen8”, o.k. Bobby?

36 :b761Lp0gXjc:2017/02/23(木) 01:40:20 ID:+yWR8beg
Thanks to everyone for their cornbread comments. What I’ve taken from this discussion is that everyone has a different take on what’s right and I’ll probably have to do some extpirmeneing. I’ll check out the egg replacement although I may just try making a yeast c-bread. I’ve never seen soy yogurt, but have read about it and if I can find some, that might add some of the flavor that buttermilk gives. Thank you all.

37 :gRk8cJ4h3JG:2017/02/23(木) 01:45:00 ID:HeRP6RXA
Anton,Ik heb die foto van de SD nog steeds niet kunnen bekijken: heb jij hem al aan de JAVAPOST dosrteoguurd, of is het Bert van Immerzeel die e.a. misschien vergeten heeft aan mij door te geven? Groeten van je herS

38 :ewxJ5R51Jn:2017/02/23(木) 01:50:41 ID:HeRP6RXA
I really wish there were more arteclis like this on the web.

39 :XRumerTest:2017/03/20(月) 04:33:33 ID:eq+1peKY
Hello. And Bye.

40 :XRumerTest:2017/03/29(水) 21:10:30 ID:I2a89Igw
Hello. And Bye.

41 :CurtisSito:2017/03/31(金) 06:54:00 ID:3biWjgAQ
gfgfzcl




42 :XRumerTest:2017/04/05(水) 21:39:07 ID:oDqGhldg
Hello. And Bye.

43 :XRumerTest:2017/04/22(土) 14:22:22 ID:sF+D5qpM
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44 :XRumerTest:2017/04/29(土) 04:39:52 ID:l5M+VfqE
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45 :XRumerTest:2017/05/06(土) 20:44:01 ID:Q7jU6iqE
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46 :XRumerTest:2017/05/17(水) 04:14:43 ID:rePZTh9w
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